熊本地震、外国人被災者の存在

熊本地震で被災したのは、日本人だけでない。観光客、留学、仕事などで多くの外国人も被災し、同じように避難生活を送っている。
語学や風習の違いからくる困難はどのようなものなのか。数日前、熊本市で外国人に向けた生活相談会が開かれたという。
会を主催したのは市国際交流振興事業団。市内には外国人が約4500人住んでいるという。今回の相談会の開催は2度目で、「在留資格」「こころの相談」など6分野に分かれてそれぞれ市の職員や弁護士、臨床心理士などの専門家が相談に乗った。
イギリス出身の外国人は、市内で英会話教室の教師として働いていた。前震が起きた14日に契約を更新し、来年も仕事を続けるつもりだったが、16日に起きた本震のため英会話教室が閉鎖になってしまい、職を失った。就労ビザは5月末で切れてしまうが、日本で働きたい思いが強いという。
メキシコ出身の女性は「こころの相談」をしに訪れた。地震がおきた日から、寝つきが悪くなり、眠れなくなったそうだ。未だ続く余震にもおびえている様子だった。
相談に応じた臨床心理士はネパール出身のビゼイ・ゲワリさん。ゲワリさんは、避難生活をおくる外国人が孤立していると指摘し、イスラム教徒の外国人男性が、配給されたおにぎりの中身をきくことが出来なかった例をあげ「胸の内を共有することで安心する。孤立を防ぐためにも気軽に声を掛けてほしい」と話した。
風習や食事面の違いは話さなければわからない。言葉が違うと避けてしまいがちだが、お互い気にかけたいものである。